おせち重の容積計算
実家から、来年のおせちに関して電話がかかってきた。
ここ3年程、実家ではネットでおせちを頼んでる。
リサーチャーが私、ビジュアルを吟味して決定権を持つのが母、
その母のもとでおせち重の容積からどれが割安かという計算をするのが父だ。
父の役目は誰も頼んでない、けどそういえば去年もやってたことを思い出して、娘としてなんとも言えない気持ちになった。
ただ母にとってもその計算結果は重要な要因となるらしい。
思えば4年前まで、私はおせちに夢中だった。
とことん突き詰めてしまうクセで、黒豆を蒸しては砂糖水に浸け、身欠きニシンの灰汁を抜き、百合根とかチョロギとか京人参とか、ふだん見かけないものを買う為に遠くのスーパーまで買いに行った、おせちのために丸5日予定を空けていた遠い日の思い出。
3年程繰り返した後、「トカトントン」という音をきいたのか、唐突にマイおせちブームが去った。
私が作りまくっていたせいで母もすっかりやる気をなくし、結果ネットで頼むのが慣例となった様子。とても評判が良い。
私が作っていたころは、ムリに褒めたり労をねぎらったりしきゃならんし、その割に味が今一つだったりして、家族もいらない苦労をしていたと思う。
父に至っては量だったということか。そうか。
結果、来年は京都の聞いたことない料亭のボリューミーで割安な四段重ねにしました。
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コメント
「思えば4年前まで、私はおせちに夢中だった。」
この一文がおもしろすぎます。
なんていえばいいのか、とにかくおもしろすぎます。
投稿: | 2007.12.13 10:49
あっ、名前書くの忘れてた!上はわたしです!
投稿: tsusahara | 2007.12.13 10:50
なんていえばいいのか、とにかく夢中だったんです、たぶんその一言がびったりかと。
おせちって作ってみるとばかばかしいくらい時間とお金と労力がかかって、そりゃあもう変な達成感と高揚感があるんですよ!
あんなに種類を作る必要が今の世の中どこにあるのかっていうありえなさもまた魅力のひとつです。
投稿: kimi | 2007.12.14 07:52