さかさまの東京を彫る
東京のさかさま地形15000分の1(直径3m)を作った。
標高の低いところほど高くなる地形模型、一番高い海のところが標高0m、低い台地部分が標高40mくらい。
建築関係の友人によると、地形模型
を作る時は薄いスタイロフォームを何枚も重ねて等高線を切り抜いて高さを出すそうだが、私は東京を彫りたかったのでぶあついスタイロを2枚重ねてそのまま作った。
結果、彫る量はとてもたくさんで、かなりアバウトな地形になった。
高さは200分の1だが、それにしても洪積層と沖積層の差が歴然すぎる、マイ東京地形。
無心に彫り続けて、丸三日かかった。細かいところは彫り出すしかないけど、大まかな切り取りはスチレンカッターを自作できる(ニクロム線を16VのスイッチングACアダプタにつなげるだけで幅も自由)ことに気づいてからは作業効率が格段にあがった。
膝を打ってみんなにお薦めしてまわりたいくらいすいすい切れる自作スチレンカッターだけど、安全性と反比例だ。そうか、既製品はだから遅いんだ。
ともあれ、身体感覚をもってさかさまの東京を彫る、という行為は思っていた以上にわくわくするものでした。
東西南北、上下左右が、ずっとくるい続けたまま東京と向き合っていた、しかも巨人で。
この後、この地形はひっくり返して天井に吊るされる予定。
あ、また感覚がくるう。ここのとこ方位磁針が頭のなかをまわり続けてる。
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コメント
うわー!
いつどこで展示?
投稿: 石川ハジメ | 2008.01.14 00:03
1/25-28、ムサビ学内です。
でもこの先、さかさま地形は脇役になってしまい、薄暗いところに追いやられてしまいますが。
展示が終わって一段落したら、今度はちゃんと等高線で切り抜いたさかさま地形の小さいのを作りたいです、今回どれだけアバウトだったかを確かめる為に。
投稿: kimi | 2008.01.14 02:17