水のない門
横浜の本牧埠頭A突起にある元水門。
もとは貯木場の水門だったそうで、近くの交差点にも「貯木場入口」という名前が残っていたが、今は全体が埋め立てられていて、水門も塞がれていた。
水門はとても癒されるけど、この門はこわい。ギロチン台のようだ。
水じゃなくてコンクリ床でこうやってフェンスで覆われちゃったり草ぼうぼうだったりして、巨大構造物感や、陸地にある感や、欠損感が倍増していた。
水あってこその水門、という名文句が浮かんだ気がしたが、そうでした当たり前でした。
そして水門の左後方にある、日本運搬社の倉庫壁は、毛むくじゃら増進中だった。
横浜一帯は、港に海外から運ばれる荷物に付着した花粉や種などによって、他の土地に比べて植生が特殊だそう。確かにこの毛むくじゃらも沿岸部特有な気がする。
「搬」に届く日をまた撮りに行きたい。
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コメント
すごい。胸毛っぽいですね
投稿: ishiguro | 2008.02.01 15:36
そう、胸毛っぽいですよね!
倉庫は筋肉質男性にちがいありません。
彼のことをこっそり(西城)ヒデキって呼んでます。
投稿: kimi | 2008.02.01 16:46
すごい。ギロチンぽいですね(Φ∀Φ)
巨大構造物感といい、サビのテクスチャーといい、既に死んでいる構造体という事実といい、なにもかもが最高です(≧∇≦)
錆を活かしたタギングも良いですが、上部のERRERORにまたヤラレマス。
投稿: | 2008.02.02 01:54
水門の佐藤淳一さんによると、横浜のここ(新山下貯木場閘門というそうです)は記念碑的に残しているらしいので、整備されちゃう前に行くのがよいです。貯木場水門で現役のものは関東にはもうないらしいです。
水門跡は他にもいっぱいあるそうですよ。
埋められて頭だけ飛び出している小松川閘門や、あと南千住の隅田川貨物駅の付属の運河にも残っているかもしれない、とのことです。
ここは水門でも好みが分かれるところですよね。
私は水と一緒にいる現役選手が好きです。
投稿: kimi | 2008.02.03 08:57
ヒデキ…これが育ちすぎると怖い気がします。
ギロチンも怖いけれど、生理的にヒデキの方が怖いです。
それでいて怖いもの見たさのような。
小倉や蟹江までに成長しないことを願います(笑)
投稿: 山田っち | 2008.02.05 01:59
ヒデキ、たくましすぎますよね。。
投稿: kimi | 2008.02.06 01:56