ヌーベルおせち
去年もその前の年もずいぶんとしつこく書き連ねていたおせちですが、例年通りこの時期になるとやはり想いを馳せてしまう。
思わずおせちサイトを巡回してしまったので、ヌーベルおせちの潮流2010を紹介したいと思います。(すべての画像はクリックすると拡大します)
1.キャラクターおせち
定番のミッキーに今年はプーさんが加わりました。
右の2つは両巨頭のドラえもんとキティちゃん。
このなかではキティちゃんが日常のお弁当のようで見劣りしてるのが不思議。
大人の財布の紐がゆるみがちなキティちゃんなのだから、来年こそは豪華絢爛おせちとして登場するはず(企画書レベルでは何度も出てるはず)と踏んでます。
スワロフスキーとか付けてデコ重箱もいいな。当たったらそのお金でご当地キティおせちだって作れる気がする。
2.スイーツおせち
「すいーつ」とひらがなで表記すべきかと思ったけど照れたのでやめたら、画像にちゃんと入り込んでた。しかも丸ゴシックフォントは甘いものとなんて相性が良いんだ。
このパターンは、栗きんとんを拡大解釈しまくった結果かと思われます。
名門虎屋のおせち(一番右)のコピーにはびっくり。でもさすがに完成度高いです。
3.洋風おせち
すでに定着しつつある元祖ヌーベルおせち達。
三つ星ホテルレストランで修行したシェフによるフレンチや、隠れ家レストラン風イタリアン、一番右のは北欧スタイルだそう。ほかにもギリシャ風やニューヨークスタイルってのも見かけました。
近年のイルミネーションと同じく、クリスマスが後ろにはみだしているあのちょっと図々しい感じがここにも。
もともと、おせちはお供え物で、神様が火と大きな音を嫌うことから元日には煮炊きしない、ということから始まったようです。
そして宮廷で楽しんでいた風習が、江戸時代後期に大衆に広まり、彼ら独自の粋やユーモアでおせちを変化させて文化を伝えていったとのこと。
そう考えると、消費経済に影響しやすい女性や子供の嗜好に合わせ、グローバル化の波に飲み込まれたおせちは、日本の現在の姿を案外ちゃんと表しているのかもです。
私はこれからも年1回ほそぼそと、おせち文化の行く末を見守っていく所存。
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コメント
とりあえず「見守ってないでつくれよ!」と突っ込んでおく。
デコオセチキカクとかもステキだけど、「神様が火と大きな音を嫌うことから元日には煮炊きしない……」ってナンダカいーね。
刷り込まれたキオクでは「正月はみんな休んでしまうから……作り置き」という理由が主だった気がするけど、そういう現実的な理由より風情があってスキ。
とゆーわけで、壁系おせちの披露を楽しみにしてます。新年会とかにはまだ間に合うよ(Ф∀Ф)
投稿: RAID | 2009.12.20 14:56
過去ログ読んだら、ツクリマクリのアゲクに悟っちゃったって話だったんだね(゜ρ゜)アウゥ
投稿: RAID | 2009.12.20 15:11
いやいや作りたいのはやまやまなのですよ。
仕事が忙しいっていうせちがらい理由なのがが悲しいです。年末年始をばっちりと空けられる立ち場になる時がきたら、ぜひとも再開しますー
投稿: kimiko sugiura | 2009.12.24 12:52