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2010.09.25

iPhoneアプリ「東京時層地図」発売開始です!

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iPhoneアプリ「東京時層地図」が日本地図センターさんより9月23日にリリースされました。
このアプリは明治から現代までの時間を軸に、東京の変遷を知ることができるというもの。GPS機能と連動して現在地の130年前までいっきに遡ることもできるのです。
あともうひとつの目玉が地形図です。標高ごとに色分けしてあり、古地図と切り替えて見られるようになっています。東京の坂の多さもこの地形図を見ると一目瞭然。洪積層と沖積層の変わり目は絵として見てもぞくっとします。
そしてアプリをダウンロードしたら東京の街へ出かけて下さい!そこでアプリを立ち上げたら、今まで見ていた世界ががらっと変わり、街が幾重にも見えてくることにちょっとくらくらするほど。街を歩くことがまたひとつ楽しくなります。

ようやく販売の運びとなりました!が、一昨日のリリースまでは長い道のりでした。
私はすこしお手伝いしただけですが、ちゃんと販売できる日がきたなんてちょっとまだ実感がわいてないくらい感慨深いです。
もともとはエンジニア&地図好きの元永二朗さん自身が「見てみたい!動かしたい!」という衝動に突き動かされて、地形図や手持ちの古地図を地道にせっせとスキャンして、google earthやgoogle mapに重ねて見られるプログラムを組んでいたことからです。(2008年10月のブログ記事ですでにこんなことを)そしてこれら成果物を地図好き仲間に見せてくれていたのですが、あまりにも素敵すぎるので、自分たちだけじゃもったいない。みんなと共有したい。こうなったらもう地図センターさんに持ち込ませていただくしかない!となったのが、2009年の秋でした。

地図センターさんは、素性もよくわからない地図好きの訪問を快く受け入れて前向きに検討して下さいました。ちょうど「時空ナビ」の展示をされていた頃、それなら国土地理院保有の地図を共有して進めましょう!となり、打ち合わせを重ね、プログラムは一から作ることに。そしてコンテンツの精査、バグ対応など丁寧に作業を続けられ、気がつけば季節が一周ちかくまわっていました。
私はプログラムのことがちんぷんかんぷんなので、いつも素人目線で勝手なことを言っていただけなのですが、そんな私にも直感操作ができるようなアプリができあがりました。

このアプリは、古地図5枚+地形図1枚の地図が重なっているだけ(+googleの既存地図)と言われればそうなのですが、このシンプルなインターフェイスは逆につかう方の創造の世界を広げるのかな、と。地図はとても豊かで、その魅力にどっぷりと浸かってほしい。地図が好きな人たちが集まってつくったからこそこんなアプリになったのだと思っています。
そして「東京時層地図」のこの素敵な名前の名付け親は石川初さんです。「時層(じそう)」は造語ですが、時代を層状に重ねるこのアプリにぴったりで、10年前からそんな名前だったかのようにすでに馴染みきっています。

ただ、こうしてアプリとして地図を販売する事になったのですが、電子化してしまうばかりがよいとは思ってないのです。
元永さんもtwitterで、

@motonagajiro: 地道に着実に、まだ我々が気づいていない方々にも届けていきたい。そして、紙の地図を手に取って、近づけたり遠ざけたりくるくる回してみながら、シゲシゲと見たいと思ってもらえるように。紙の閲覧性の高さはすごいよ

と言っています。そうなんです、アプリをつかう事によって紙地図の良さも改めてまたしみじみと感じます。家に帰ってからばーっと広げたくなっちゃう。手前味噌になってしまいますが、紙地図が見たくなったらここもついでに訪問してください。アプリ古地図の目玉でもあるフランス式明治前期陸軍参謀本部東京都測量原図についてしつこく魅力を書いています。

先ほどapp storeを見たら、store全体のトップセールスで3位!ナビゲーション部門では1位!と予想以上の反応にびっくりしています。
瞬間かもしれない、けど、うれしい。うれしいし、いろいろと重みを持って受け止めています。新しい使い方の提案も大歓迎です!これからみなさんからたくさんのご意見を頂いて、フィードバックできたらと思います。
すこしでもたくさんの方に地図の魅力がとどきますように。

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