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2011.04.12

チンドン屋のこと、そして一ヶ月

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先週、密買東京にてチンドン屋の紹介をしました。

取材をしていたのは2月半ば、今思えばのんびりとした東京の冬空の下で、「懐かしい」イメージの音楽を聴いていたのだな、と。
震災前と後であらゆる事柄が頭で瞬時に区別されてしまう癖がつき、前をことさら感傷的に思ったりもします。その後に地続きであることを思い起こし、手動的な感覚で接続する。最近はそれをせっせと繰り返しています。

チンドン屋に関する体験は人によって様々だと思うのですが、そうそう簡単には忘れることができないインパクトを伴って残る、なんせ音や色がすごいのです。
私が初めて見たのは3年ほど前、大人になってから。高田馬場駅で買い物をしていたときに、音楽が聞こえてきてはっとし、店の外を通りかかった派手な服装の人々の後ろを思わず追いかけました。
そのときの感情が「懐かしい」でした、見たこともなかったくせに。
昔見た映画で、読んだ文章で、既視感(既聴感?)を、勝手に感じていたのかと。自分の記憶の捏造っぷりに混乱させられることしきりです。

その後チンドンあづまやの足立さんとお仕事をされた方と知り合ったので、「紹介してください!」とお願いし、今回の記事となりました。
そして震災直後の余震の続くなか、現実逃避しながら記事を書き、写真や動画を編集し、チンドンの音や色に没入していたことを、あれから一ヶ月が過ぎたいま振り返っています。

聞いたこともなかった「懐かしい」音楽。自分にとっては震災前と後をまたいで繋がっている音楽であり、これからも接続するときの種類不明な感情とともにこの懐かしさを連想するのかと思います。ごく私的に。

気持ちがまとまらないままですが、宣伝をすこし。
このような時期だからこそ、とか軽々しく言うつもりは無くて、ただ楽しいことがすこしずつ増えていったらいい、そのときにふとチンドン屋のことを思い出して、いつかなにかの機会に使ってもらうことができたらさいわいです。

 

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