ICC2019 国際地図学会
今月、7月15〜20日に東京で開催される「国際地図学会」のロゴをデザインしました。
一見、何を表しているかわからない図形ですが、実はこれは富士山の等高線200mピッチでトレースしたもの。左と右は同じ富士山ですが、左上から光を当てたように描くと凸に見え、右下から光を当てたように描くと凹に見える、という人間の目の慣性を利用した表現です。なのでぐるっと180度回転させると、今、右手にある図形が山に見えるはず。
この陰影の技法は「田中吉郎式」と呼ばれる、戦前に発明された世界的に有名なものです。(詳しくはこの論文に)
今回のデザイン要件として、吉郎式を使うこと、日本のモチーフを使うこと、があり、この図式で富士山を描いてみたのですが、現在の陰影表現の先駆けとなるこの技法の奥深さに改めて畏敬の念を抱きました。すごい吉郎先生。
国際地図学会(ICC2019)のHPはこちら です。ご興味のある方はご覧になってみてください。
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