2014.05.29

『この写真がすごい2』

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大竹昭子さん編著による『この写真がすごい2』が、5月28日に朝日出版社より発売されました。この本は『この写真がすごい2008』の続編で、70枚の写真が紹介されています。

何よりこのシリーズが面白いのは、題名や撮影者の名前が写真とともに掲載されず、大竹さんの言葉のみで綴られているところ。大竹さんの深い洞察力による豊かな言葉は、写真と向き合って生まれた個人の解釈というスタンスが貫かれています。そこで読んでいる側も、大竹さんと対話しながら一緒に写真を見ているような気分に。そのうちにいつの間にか、自分なりの写真への向き合い方が生まれていくように感じるところも「すごい」本であります。

そして今回の第2弾で、たいへん光栄なことに壁写真を70枚のうちの1枚として選んでいただきました。いや、自分では見飽きるほど見ていた写真なのですが、この手法で編集されると、まるで知らない人が撮ったように客観視してしまうのだから不思議です。

前作もそうだったのだけど、夢中になってぐいぐい最後まで読んでしまう。デザインは寄藤文平さん+杉山健太郎さん。ところどころ挟まれるカラー1色のページも意味深でパンチが効いてます。興味のある方は、ぜひお手にとってご覧になってみてください。

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2013.11.30

『四色問題』

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『四色問題』ロビン・ウィルソン著、茂木健一郎訳、が新潮社より文庫化され、11月28日に発売されました。

今回、この本の表紙カバーに、以前記事で書いた時に作った「地図グミ」の画像が使われています。
新潮社の担当デザイナーさんが「四色問題」で検索したところ、私の拙記事が出てきて、「おや?これは面白そう」と思っていただいたらしく、ご連絡があったという経緯です。
いやー、昨夏に思い余って作ったグミがこのような立派な本の表紙になるなんて、地図好きには身に余る光栄です、というよりか恐れ多いです。

表紙に書かれた英文は「四色問題」の発端となった数学者ド・モルガンの手紙。1852年に書かれたこんな高尚なテキストが、時空を超えて、現在の東京17区をかたどった地図グミとコラボレート、と相成ってしまいました。

本屋さんで見かけた方はよかったら手に取ってご覧になってみてください。

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