2017.07.25

企画展『手描き地図の世界』

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今週末より国土地理院併設の「地図と測量の科学館」にて、手描き絵地図師、増田善之助さんの展示が始まります!
 
増田善之助さんは、半世紀以上もの間、こつこつと独力で地図を描き続けてきた方。その地図の精緻な美しさはまるで工芸品のようです。
詳しくは以下の記事に。
 
実は今年の3年に善之助さんは永眠されました。
そして亡くなられた後、ご家族の方の遺品整理により判明したことがありました。それは描かれた地図の総数。前出の記事内には「これまで描かれた枚数は100枚以上」と書いていたのですが、その総数は実は500枚以上もあり、改めて善之助さんの地図への溢れんばかりの情熱を思い知るのでした。
 
今回、「地図と測量の科学館」の展示企画の話があったのは4月、善之助さんが亡くなられてすぐのことでした。善之助さんにそのニュースを伝えられなかったことはとても残念でなりませんが、善之助さんの地図の素晴らしさが多くの人に伝わる機会ができたことを嬉しく思っています。
 
展示は『手描き地図の世界』と題し、なんと江戸時代の地理学者として有名な長久保赤水と並んでの紹介となります。点数は15点、そのうちの1点「江戸と其の周辺」は240cm×175cmもある大作、圧巻です。場所は茨城県つくば市と遠いですが、会期も12月17日までと長いので、お近くにお寄りの際はぜひに!
 
地図と測量の科学館(国土地理院構内)
茨城県つくば市北郷1番
7月28日(金)~12月17日(日)
月曜休
9:30~16:30
入場無料

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2016.07.27

書籍『地図趣味。』発売です

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新刊書籍『地図趣味。』が、7月27日に洋泉社より発売となりました。
 
偏愛する地図への思いが詰まった1冊。オールカラーで古今東西の素晴らしい地図を数多く紹介しています。地図や地形をモチーフとした菓子レシピも、こんな酔狂に誰が付き合ってくれるのか……と思いつつもムダに詳しく掲載。また、自身の地図づくりについてや、地図に関する2つの博物館への訪問記もあります。
 
私のとっちらかった原稿を編集の雨宮郁江さんがクレバーにまとめてくださり、またデザイナーのprigraphics川名潤さんが美しく仕上げてくださりました。ぜひ書店でもぱらぱらとめくってご覧ください。

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2016.04.25

KANAZAWA TRIAL STAY MAP

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「KANAZAWA TRIAL STAY MAP -試し住みのための地図-」
 
リアルな金沢の情報がコンパクトにぎゅっと詰まった地図ができました。
目的はその名の通り「試し住み」。金沢R不動産のメンバーが住みながらに集めた、まさに”イキの良い”金沢の情報を紹介した、30cm×75cmからなる蛇腹折りの1枚もの地図です。
 
もちろん金沢に旅行に行きたいな、と思っている人にもオススメです。宿泊施設やセレクトショップ、工芸店、美味しい飲食店から、子連れに便利な情報までも掲載。そしてこの地図を持って街を歩いているうちに思わず住みたくなってしまったら……、まんまと術中にハマってしまうという仕組みなわけです。
 
前にご紹介した「EAST TOKYO MAP」のシリーズ第3段で、編集も同じくアンテナの安田洋平さん 、そしてデザインは橋詰宗さんです。今回、私はベース地図制作を担当しています。
中身を見たい方はこちらで一部見ることができます。
 
そして地図が欲しい方、置いてある店舗はこちら。東京でも手に入ります。
またこちらに問い合わせれば、なんとフリーで3部まで郵送してもらえるそうです。旅のお供に、そして移住のお供にぜひ!
 
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2015.07.02

『暗渠マニアック!』

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書籍『暗渠マニアック!』が、柏書房より6月25日に発売となりました。著者は吉村生さん高山英男さん。著者二人の異なる目線で、暗渠が様々な角度から語られ&解説されています。

私は今回、地図制作を担当しました。
デザインは加藤賢策さん&内田あみかさん(ラボラトリーズ)。

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表紙はクロコという凹凸のある紙でマンホール蓋をイメージ、その下に水(水色の紙)が流れているという見立て!

マニアックとは題していますが、「暗渠って何?」という初めての方にも、とても分かりやすい内容。同じ趣味嗜好とはいえ、好みのツボは各々異なるものであること&それで良いのだということを、二人の書き手の思いがクロスすることによって思い起こさせてくれます。

興味のある方、よかったら本屋さんで覗いてみてください。

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2015.05.31

野方団地お散歩地図

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1959年築の初期公団団地が改修を経て復活!
ここ「UR野方団地」はこんもりした緑に守られるように建つ、5棟からなる小ぶりな団地。5棟中2棟はなんとスターハウス!なのですが、詳しくは団地R不動産のこの記事に。
 
このたび、UR都市開発機構による再募集に際し、野方周辺のお散歩地図をつくりました。編集は団地R不動産の千葉敬介さんと塩津友里さん。彼らの鋭い嗅覚によりピックアップされた情報を図化したのが、OpenAの福井亜啓さん。このイラストの緻密且つあたたかな雰囲気は、野方のイメージにぴったり。私はデザインを担当しました。初めてレトロ印刷にトライしてみましたが、イラストの繊細さはそのままに春らしい(募集時の)仕上がりとなりました。
 
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2015.03.20

東京人『凸凹地形と由緒でめぐる東京の神社』

こちらも発売中の雑誌『東京人』4月号。「凸凹地形と由緒でめぐる東京の神社」特集扉ページにて、東京中心部の凸凹神社地図を製作しました。

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こうして見ると地形のヘリに建っている神社が多いことが歴然。そもそも神社とは?とのQ&Aからビルの谷間に建つ神社まで、オール神社特集です。よかったら本屋さんで覗いてみてください。

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2015.03.19

涸沢カールの等高線ケーキ

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現在発売中の山雑誌「ワンダーフォーゲル」4月号に、涸沢カールの等高線ケーキが登場。
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編集部の高橋さんが挑戦するという企画、私は「教えてくれた人」としてちょこっと出ています。ケーキづくりは予想以上にたいへんだったようで、製作後に高橋さんからいただいた電話の声は疲れ果てていました……。よかったら本屋さんで覗いてみて下さい。

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2014.12.08

東京人『東京駅とまちの100年』

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「東京人」2015年1月号『東京駅とまちの100年』が、12月3日に発売されました。東京駅は今年で開業100周年。開業当時の貴重な写真から将来の展望まで、東京駅にまつわるあれこれが総特集されています。
 
そのなかで今回、私は「巨大地下ネットワークの路上観察」と題して、東京駅の地下空間について書きました。東京駅から広がる地下通路を四方八方へと歩き巡り、地下で見つけた偏愛対象について至極勝手に綴っております。
 
また、昭和女子大学の田村圭介先生のインタビューも担当しました。記事内容は、田村先生と田村研究室の皆さんが出展する、東京ステーションギャラリーの「東京駅100年の記憶」展について。
お話を伺っているだけでもうわくわくしているのですが、なんと今回の展示では、東京駅の1/200模型を天井から吊すとのこと! 巨大な交通網を可視化するべく、地下通路やコンコースも人が歩く場所はすべて模型にする予定。つまり観覧者の私たちは大深度地下から、200倍の巨人になって東京駅を見上げることになるのです。これは必見です。
展示は今月13日から来年の3月1日まで。もし興味のある方、ぜひ雑誌を読んで、展示を見に行ってみて下さい。

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2014.11.21

地形スイーツ大試食会

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本日夜放送の「タモリ倶楽部」に出演します。
 
内容は「地形スイーツ大試食会」と題して、 これまでに作った、等高線ケーキ地層ムース地図グミ(番組では寒天)の3種を、現地を散歩しながら食べる企画です。
それにしても、恐れ多くもタモリさんに自作のお菓子を食べていただくことになるとは……、露ほどにも思いませんでしたよ!もし興味のある方はご笑覧ください
 

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2014.04.30

『葛飾観光ガイドマップ』

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2014年3月に葛飾区が発行する「葛飾観光ガイドマップ」が大幅にリニューアルされ刊行されました。A4版32ページ、フルカラーで葛飾の見どころが紹介されています。
 
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ページをめくるとこんな感じです。
 
各10エリア「小菅」「堀切」「金町・新宿・亀有」「お花茶屋・青戸」「立石・四つ木」「新小岩」「水元」「東金町」「柴又・鎌倉」「高砂・奥戸」、それぞれ地図と写真入りテキストで詳しく紹介されています。葛飾といえば「寅さん」となりがちだけど、そう、寅さんも素敵なのだけど、他にもざっくざっく面白いところがあるのですよ!
 
なかでもおすすめページはP4〜7とP28〜31。
P4〜7では、葛飾の古い道や川などの歴史、工場などの産業に触れ、街の魅力をダイジェストでまとめています。P28〜31では、葛飾の新しい注目スポットを紹介。ここから葛飾の全体像が見えてきます。
 
表紙の絵は「おじさん図鑑」のなかむらるみさん。デザイナーはtinyのきだみどりさん。編集&地図制作はまちひとこと計画総合室の田邉寛子さん、浦島茂世さん、そして私の3名で担当しました。
 
現在、東京ソラマチのツーリストサービスセンターや東京駅にあるTIC東京、葛飾柴又記念館などで配布しています。タダです!このボリューム感はなんだかお得な気分になります!ぜひこのガイドマップを片手に葛飾に遊びに行ってみて下さい。

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