『この写真がすごい2』
大竹昭子さん編著による『この写真がすごい2』が、5月28日に朝日出版社より発売されました。この本は『この写真がすごい2008』の続編で、70枚の写真が紹介されています。
何よりこのシリーズが面白いのは、題名や撮影者の名前が写真とともに掲載されず、大竹さんの言葉のみで綴られているところ。大竹さんの深い洞察力による豊かな言葉は、写真と向き合って生まれた個人の解釈というスタンスが貫かれています。そこで読んでいる側も、大竹さんと対話しながら一緒に写真を見ているような気分に。そのうちにいつの間にか、自分なりの写真への向き合い方が生まれていくように感じるところも「すごい」本であります。
そして今回の第2弾で、たいへん光栄なことに壁写真を70枚のうちの1枚として選んでいただきました。いや、自分では見飽きるほど見ていた写真なのですが、この手法で編集されると、まるで知らない人が撮ったように客観視してしまうのだから不思議です。
前作もそうだったのだけど、夢中になってぐいぐい最後まで読んでしまう。デザインは寄藤文平さん+杉山健太郎さん。ところどころ挟まれるカラー1色のページも意味深でパンチが効いてます。興味のある方は、ぜひお手にとってご覧になってみてください。
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